高騰中のガス料金、4月輸入コストは2年前の倍以上。

高騰中のガス料金、4月輸入コストは2年前の倍以上。

日本が抱えるエネルギー問題

日本はエネルギーの多くを輸入に頼っているため、人々のインフラを支えている「エネルギー」については多くの課題を抱えています。既に原油価格の高騰により、ガソリンや灯油が値上がりしています。

同様にLPガスについても、不安定なサプライチェーンの状況やエネルギーを移動させるためのコストの上昇、為替、不安定な資源国の情勢などにより上昇し、今後も上昇することが予想されています。

エネルギーの中でもLPガスについては輸入コストの上昇が非常に深刻で、2020年の平均輸入価格が420ドル/t だったのに対し、2021年には700ドル/t、今年に入り、4月の輸入コストは、940ドル/tと2年前の平均輸入コストの2倍以上になっています。

LPガス 資源ドットネット

ガスは料理や給湯などに利用されるため、冬場に比べればこれからの季節使用量は減少していくものの、それでも電気・ガスの併用をしている人にとっては日常的に不可欠なものです。

今後ガスを供給する会社による値上げは避けられないもので、その値上げは定期的にやってきてしまうと予想されています。ここまで高騰していても、現在世界各国がロシアに対して行った経済制裁による影響は、まだまだこれから上乗せされてくる事を考えれば、さらなる値上げは容易に想像できます。

いまだ残るガス料金の悪しき習慣

ガス料金に関しては、昔から料金のトラブルが多いことで問題になるケースが多くなっています。そのため、都道府県によってはプロパンガス料金を適正に保つための協会などが設置されているケースもあります。それくらい詐欺まがいな手法が横行しているという事です。

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プロパンガスの料金は基本的にはガスを販売している会社が自由に決められることになっています。ガスの月額使用料金は基本料金と使用量に従量単価を掛け合わせた料金の合算で請求されるのが一般的です。

しかし、この料金体制に対して、新規顧客獲得時に一般的な基本料金を引き合いに出して、最初は半額や「基本料金0円」など圧倒的に安い金額にして、その後徐々に料金を引き上げていくという詐欺のようなやり方が横行しています。しかも、これが当たり前だとおもっている作業員が多いというのも問題です。明細書に単価を記載せずに分かりにくく価格を吊り上げたり、解約をしようとすると多額な違約金を要求したりなどのトラブルが消費者センターや関連団体などに寄せられる事が多いようです。

ガス会社の見直しや節約は必須

このような状況から、今後ガス会社の見直しや節約などは必須になってきます。さらなる高騰にそなえて、ガスと電気を今一度しっかり理解して、効率が良いエネルギーを選択して活用していく事も効果があります。

自宅でのエネルギー確保はこれから数年非常に厳しいものになっていくことが予想されています。エネルギー確保に向けて真剣に考える時期に来ています。

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