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太平洋クロマグロ「絶滅危惧種」から「準絶滅危惧種」へ

レッドリストから1段階引き下げ「危急」ではなくなった

世界の野生動物の生態系などを調査しているIUCN(International Union for Conservation of Nature:国際自然保護連合)は絶滅危惧種の最新の増減情報を「RED LIST」サイトにて配信しています。IUCNよれば、太平洋クロマグロ(Pacific Bluefin Tuna)については、絶滅危惧種から準絶滅危惧種へと危険度を引き下げたということです。

>>IUCN RED LIST : https://www.iucnredlist.org/ja

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(出展:ICUN REDLIST)

これは、ICUNの再調査で分かったことで、現在もその個体数は減少しているも、すぐに絶滅の危機となるような状況ではないと判断されたようです。しかしながら、近い将来絶滅危惧種になるような状態で、今後の需要、特にその消費量の多い日本や、日本食のブームによる海外での消費量の増加などが懸念されています。

求められる持続可能な漁業

かつて太平洋クロマグロは乱獲が問題となり、その漁獲量は国ごとに割り当てが決められるようになりました。日本やメキシコなどは未成魚(30Kg未満)を乱獲し、日本では刺身などとして食され、メキシコなどでは畜養と呼ばれる未成魚を生簀に入れて脂が乗るように育てる方法で中トロや大トロとして日本へ出荷するために利用しています。未成魚が乱獲されれば当然個体数は減っていきます。そのため、2015年から30キロ未満の未成魚の漁獲上限を半分以下(2002年比)にするという規制がかけられました。

以降漁獲量は大幅に減らされ、クロマグロの個体数は回復傾向を見せていました。そのため、2021年7月、日本の水産庁は国際会議の場で小型魚(30kg以下)と大型魚を共に20%の漁獲枠増加を提案していたところ、小型魚に関しては現状維持だが、大型魚に対しては15%の増枠で調整していく事に合意しています。今後更に開催される国際会議において順調に話がすすめば、この増枠が決定します。

しかしながら、太平洋クロマグロの個体数は減少していることには変わり有りません。引き続き個体数を維持しながらの持続可能な漁業が求められます。

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