ワディ・アル・ヒタン(鯨の谷)

世界遺産登録年

2005年

ワディ・アル・ヒタンは、エジプトの西部砂漠に位置する、約4000万年前に形成された恐竜の化石が豊富に残されている世界遺産です。アラビア語で「鯨の谷」という意味があり、その名の通り、ヒゲクジラの化石が多く発見されています。

この場所には、主に中新世初期に生息していた鯨や陸生哺乳類の化石が残されています。中でも、大型の四足歩行恐竜の一種であるバジャダトリア(Basilosaurus)の化石は、世界的にも非常に貴重なものとして知られています。

ワディ・アル・ヒタンは、約1000以上もの化石が発見されたことから、恐竜の進化や生態系の研究にとって非常に重要な場所となっています。また、その保存状態も非常に良好であり、完全な形で残されている化石も多数存在しています。

この地域は、周囲を囲む高い山々によって形成された谷間にあり、美しい風景が広がっています。中でも、朝日が昇ると見られる景色は、絶景として有名で、世界中から多くの観光客が訪れます。

しかし、その一方で、長年にわたって自然環境に大きな影響を与える人為的な要因により、化石の保存状態が悪化していることが懸念されています。そのため、現在は国際的な保護団体やエジプト政府による保護活動が行われており、この貴重な遺産を後世に残すための取り組みが進められています。

ワディ・アル・ヒタンは、エジプトにおける世界遺産の中でも、非常に貴重な場所のひとつです。恐竜や哺乳類の化石を通じて、地球の歴史や進化の謎に迫ることができるだけでなく、美しい自然景観も楽しむことができます。今後も、この貴重な遺産を守り、後世に残すための取り組みが続けられることを願っています。

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