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ロンドン塔

世界遺産登録年

1988年

ロンドン塔は、イギリスの首都ロンドンにある中世の城塞で、1988年にユネスコの世界遺産に登録されています。塔は、1078年から1100年にかけて、ウィリアム1世によって建てられたホワイト・タワーから始まり、その後、何度かの拡張や改修が行われ、14世紀には城壁も築かれました。

ロンドン塔は、英国史において非常に重要な役割を果たしました。王室の宝物を保管する宝物庫や、貴族や政治犯を投獄する牢獄、そして処刑場としても使用されました。特に、15世紀から16世紀にかけての「ヨーク家とランカスター家の戦争」や、16世紀の宗教改革によって、ロンドン塔はその重要性を増しました。

現在、ロンドン塔は、観光地として多くの人々に訪れられています。塔内には、歴史的な建物や、王室の宝物を展示するジュエル・ハウス、実際に使用された武器や鎧を展示するホワイト・タワー、そして古代の刑具や処刑台を展示するトラウアリング・ルームがあります。また、ロンドン塔には、世界的に有名な「ベイビー・ロンドン」と呼ばれる、ロンドン塔に住むカラスたちがいます。これは、伝説によれば、カラスが去った場合には、ロンドンが滅びるという言い伝えからきています。

ロンドン塔は、その美しい建築や、英国史における役割、そして現在でも多くの人々が訪れる観光地としての魅力から、世界遺産に登録されています。また、ロンドンのシンボルとしても知られ、ロンドンを訪れる観光客にとっては必見のスポットの一つです。

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