ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献

世界遺産登録年

2016年

世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」は、20世紀初頭から中盤にかけて活躍したフランスの建築家、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)による建築作品のうち、特に顕著なものが対象となっています。この世界遺産は、彼の近代建築への重要な貢献と革新的な設計理念によって認定されています。

ル・コルビュジエ(本名:シャルル・エドゥアール・ジャンヌレ)は1887年にスイスで生まれ、フランスのシャルヴィル=メジエールにて1965年に亡くなりました。彼は建築家だけでなく、都市計画家、画家、彫刻家、著述家としても知られ、現代建築に多大な影響を与えました。

彼の建築作品は、機能主義と幾何学的なデザインに基づいており、”機能に従った美”を追求していました。また、素材の使用や空間の配分においても独自のアプローチを持っていました。ル・コルビュジエの建築は、伝統的な構造や装飾を排除し、シンプルで効率的なデザインを追求した点で、当時の建築界に新しい風を吹き込みました。

彼の代表作の一つである「ノートルダム・ド・オートワ」は、1920年代にフランスのルーアンに建設されました。この建物は、鉄筋コンクリートを用いた近代的な設計で、内部の空間を優雅に支える弧状のコンクリートアーチが特徴的です。この建物は、当時の伝統的な教会建築とは一線を画す、革新的なデザインが注目されました。

また、ル・コルビュジエが関わった「シテ・ラデュイット」は、フランス・パリにある公共住宅のプロジェクトで、1920年代後半から1930年代にかけて実施されました。彼はこのプロジェクトにおいて、高層建築や開放的な庭園といった都市計画の新たなアプローチを提案し、都市の構造と住宅環境の改善に貢献しました。

ル・コルビュジエの最も有名な建築作品の一つに、「シャン・ド・マルスのアトリエ住宅」(別名:ル・コルビュジエ邸)があります。パリ郊外のブローニュ=ビヤンクールに位置し、1920年代初頭に建設されました。この住宅は、彼自身の住まいであり、その設計思想が具体化された代表作となっています。

これらの作品を含むル・コルビュジエの建築作品は、現代建築の原則や美意識に大きな影響を与え、後世の建築家やデザイナーに多大なインスピレーションを与え続けています。そのため、彼の遺産は「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献」として、2016年 に世界遺産に登録されました。

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