タスマニア原生地帯

世界遺産登録年

1989年

タスマニア原生地帯は、オーストラリア南東部に位置するタスマニア島に広がる自然保護区で、1982年に世界遺産に登録されました。タスマニア島は、オーストラリアの大陸から約240キロ離れており、その遠隔性が生態系の独自性を形成しています。

タスマニア原生地帯は、世界有数の生物多様性を誇り、地球上で最も古い森林の一つである「ジャイアントツリー」と呼ばれる巨木が点在しています。また、地球上で唯一残された有袋類動物の一種であるタスマニアデビルも生息しています。タスマニアデビルは、顎力が非常に強く、その名の通り凶暴なイメージがありますが、実際は温和で愛らしい動物です。

タスマニア原生地帯は、海岸線や峡谷、滝、湖沼など多様な地形が広がっており、様々な野生動物が生息しています。特に、ワラビーと呼ばれる小型のカンガルー科の動物は、見ることができるチャンスが非常に高いです。

また、タスマニア原生地帯には、アボリジニの歴史的遺産や、ヨーロッパ人が入植して以降の歴史的建造物などもあります。中でも、ポートアーサーと呼ばれる古い刑務所跡は、オーストラリアの歴史を知る上で重要な場所の一つです。

タスマニア原生地帯は、人々が自然と共存することができるモデル地域としても注目されており、環境保護やエコツーリズムにも力を入れています。観光客は、トレッキングやハイキング、キャンプ、カヤックなどのアウトドアアクティビティを楽しむことができます。

タスマニア原生地帯は、豊かな自然と歴史的な遺産が共存する世界遺産であり、訪れた人々に感動を与える場所です。自然愛好家や歴史ファン、そしてオーストラリアを訪れる旅行者には、必見のスポットと言えます。

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