知床

世界遺産登録年

2005年

知床(しれとこ)は、北海道の東部に位置する知床半島にある自然保護区域であり、世界自然遺産として登録されています。知床の面積は1,698平方キロメートルで、大自然に囲まれた地域であるため、人々が暮らす地域は限られています。

知床は、約200万年前に起こった火山活動が原因でできた地形が特徴的で、海岸線には数多くの断崖絶壁が連なっています。また、知床は北海道内でも特に豊富な動植物相が生息しており、アイヌ語で「美しい湾」を意味する「ウトロ」周辺では、シャチやヒグマといった希少な動物たちを見ることができます。

知床の歴史は、約8000年前から始まります。当時の人々は、漁や狩猟を中心とした生活を送っていました。その後、17世紀には、オホーツク文化が栄え、北海道や周辺地域を中心に狩猟や漁業、交易などが行われるようになりました。19世紀には、ロシアがこの地域を支配し、毛皮交易が盛んに行われました。その後、明治時代に入り、北海道が開拓されると、知床周辺でも漁業が盛んに行われるようになりました。

知床は、2005年に「知床の自然」として世界自然遺産に登録されました。世界自然遺産に登録された理由は、知床には、豊かな自然が残されており、北半球でも屈指の自然環境が存在するためです。知床は、多くの種類の動物や植物が生息しており、その中には絶滅危惧種も存在します。また、知床には、豊かな自然だけでなく、歴史的な建造物や文化財も存在します。例えば、オホーツク文化の遺跡やアイヌ民族の伝統的な生活用具、渡来人の遺物などがあります。これらの文化財は、知床に生きる人々が過去から受け継いできた歴史的な価値を持っています。

現在、知床は自然保護区域として、自然環境を保護するための様々な取り組みが行われています。その一例として、知床の中心地であるウトロ港から、知床半島を一周する遊覧船の運行があります。遊覧船からは、断崖絶壁や海岸線、動物たちの姿を間近で見ることができます。また、知床には数多くのトレッキングコースがあり、自然を感じながら歩くことができます。ただし、自然保護のため、一部のコースはガイド付きでの歩行が必要となっています。

ALL OUR OFFICES

Shigen.net Menu

Shigen.net

About US

Finde your own clean life on the earth.