「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

世界遺産登録年

2017年

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、福岡県宗像市の沖合いにある無人島・沖ノ島と、その周辺に点在する宗像の歴史と文化を物語る複数の遺跡・建造物群から構成される、日本の世界遺産の一つです。

沖ノ島は、古代において神が宿る島として信仰され、島内には大宰府から派遣された神官が祭祀を行う神域や、出雲地方から伝わった国譲り神話に登場する神社が建てられました。また、島内には飛鳥時代から平安時代にかけての遺跡も残されており、その中には国宝に指定されている「沖ノ島・宝満山古墳」や、「沖ノ島遺跡」などがあります。

一方、宗像市内には、島と関連性のある複数の遺跡・建造物があります。代表的なものとしては、沖ノ島に向かうための玄関口として整備された「宗像大社・官幣大社」や、沖ノ島への出港を行う港として栄えた「沖ノ島港跡」、古代から中世にかけての寺院が集積した「宗像寺院群跡」が挙げられます。また、神話・宗教・政治・文化といった複数の側面から、古代から中世にかけての日本の歴史を物語る遺産です。島自体が「神宿る」という神話的なイメージを持ち、また、古代からの信仰の中心地として、多くの人々が集まり、様々な文化が交流し、発展してきた場所でもあります。さらに、沖ノ島やその周辺に残る建造物や遺跡は、当時の人々がどのような生活を営んでいたかや、社会の変化を知るうえで重要な資料となっています。

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、その歴史的・文化的価値が高く、1987年には「宗像・沖ノ島遺跡群」として国の史跡に指定されました。そして、2017年には、国際的な文化遺産保護団体であるユネスコの世界遺産に登録され、日本の国内外から多くの観光客や研究者が訪れるようになりました。

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