城壁都市シバーム

世界遺産登録年

1982年

イエメン共和国には、美しい城壁都市がたくさんありますが、その中でもシバームは特に美しいと評判です。シバームは、イエメンの首都サヌアから車で約2時間の距離に位置しています。シバームは、イエメン最大の山であるジャウファ山の麓に位置しており、周りを高い城壁に囲まれています。

シバームは、かつてイエメンの王国が栄えた時代に建設されたと言われており、その歴史は古く、城壁や建物には、昔の王国の繁栄を物語る装飾が施されています。また、シバームは、イスラム教の聖地であるメッカへ向かう巡礼路の中継地点でもあり、多くの商人が行き交った場所でもありました。

シバームには、古い建物やモスクがたくさん残されており、特にアル・ジャーマイジンモスクは有名です。このモスクは、イエメンで最も古いモスクの一つであり、9世紀に建設されました。また、シバームには、伝統的なイエメンの建築様式であるマドラサや、スーク(市場)もあります。スークでは、古くから伝わるイエメンの手工芸品やスパイス、香辛料などが販売されています。

シバームは、1982年に世界遺産に登録されました。シバームの城壁都市は、中世のイエメンの都市計画の典型的な例であり、その風景は、中世のアラビア世界の面影を今に残しています。また、イスラム教の文化や建築様式をよく表した、貴重な文化遺産でもあります。

しかしながら、シバームの美しい風景が今後も維持されるかどうかは不透明です。近年、イエメンでは政治情勢が不安定になっており、紛争が続いているため、世界遺産として登録されたシバームの保存や保護が大きな課題となっています。

シバームは、美しい城壁都市であり、イエメンの歴史や文化を象徴する重要な遺産です。今後も多くの人々にその美しさや歴史的な価値を知ってもらうためにも、その保存や保護が必要です。また、イエメンの政治情勢が不安定であるため、シバームを訪れる際には、現地の情報に注意し、安全対策をしっかりと行うことが大切です。

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