龍門石窟

世界遺産登録年

2000年

龍門石窟は、中国の洛陽市に位置する仏教の石窟寺院で、中華人民共和国国家重点文物保護単位に指定され、また、1982年にはユネスコの世界遺産に登録されています。

龍門石窟には、東西に伸びる2つの崖に、約1,000の石窟と数万もの仏像が刻まれています。これらの石窟や仏像は、北魏(386年-534年)から唐代(618年-907年)にかけての期間に作られたもので、特に北魏の時期に作られたものは、中国仏教芸術の黄金期を代表するものとされています。

龍門石窟には、世界最大の仏像である「万佛洞」や、「中天竺石窟」など、多くの有名な石窟がありますが、その中でも最も有名なのは、「五代十佛洞」です。この石窟には、十の石室があり、それぞれに五体の仏像が刻まれており、合計で50の仏像が納められています。また、「三千浮屠洞」には、大小さまざまな約3,000の浮屠像が並び、迫力ある景観を楽しむことができます。

さらに、龍門石窟には、彫刻技術の高さや、華麗な装飾、豊かな表現力など、多くの魅力があります。中でも注目すべきは、石窟内部に設置された彫刻作業の跡で、彫刻技術の高さを物語るものとなっています。また、仏像の表情やポーズには、神秘的な雰囲気が漂い、見る者の心を引き付けます。

龍門石窟には、中国の古代仏教文化において重要な役割を果たす文化財や、芸術品が多数存在しています。特に、北魏時代に製作された仏教彫刻には、仏像のポーズや表情、衣装などに細かな描写が施されており、古代中国の芸術として非常に高い評価を受けています。

また、龍門石窟には、様々な伝説や神話が残されており、それらは中国の伝統文化に深く根付いています。例えば、「五代十佛洞」の石窟には、十の小室に五体の仏像が配置されており、それぞれの仏像が五代の仏教宗派を代表しています。この伝説によれば、この石窟は五代の仏教宗派が平和に共存した象徴とされています。

龍門石窟は、世界遺産に登録されていることから、多くの観光客が訪れる場所としても有名で、観光客用の歩道が整備されており、石窟内部を自由に観光することができます。ただし、長年の風化や石窟内部の湿気などにより、保存状態が悪化している石窟もあります。そのため、保護のための取り組みが進められています。

 

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