リヴァプール海商都市

「リヴァプール海商都市」とは、イギリスの北西部に位置する都市リヴァプールにある、19世紀における大西洋交易における重要な役割を果たした商業都市の遺産です。2004年に世界遺産に登録され、現在では英国の重要な観光地のひとつとなっています。

この遺産は、リヴァプール市内にある3つのエリアにまたがっています。1つ目は、アルバートドックやキングズドックなど、19世紀に作られた港湾施設が立ち並ぶリヴァプール海港地区です。このエリアは、当時の船舶の大型化に合わせて造られたイギリス最大の港湾施設であり、世界的な貿易において大きな役割を果たしました。

2つ目のエリアは、リヴァプール市内中心部にある商業地区で、18世紀から19世紀にかけての建物が多く残っています。中でも、イギリス最古の商業取引所である「リヴァプール取引所」は、当時の交易において重要な役割を果たしました。

3つ目のエリアは、市内南部に位置する「クイーンズドック地区」です。ここは、当時の工業化に伴って発展した製造業の拠点であり、今もなお、歴史的な建築物が多く残っています。

リヴァプール海商都市は、19世紀の大西洋貿易における中心地であったことから、欧米を中心に世界各国との交流が盛んでした。また、奴隷貿易にも関わっており、現在ではその歴史的な事実を伝える展示が行われています。

しかしその後2012年 – 2021年にかけて、再開発計画が進められたことを理由に危機遺産に指定され、2021年7月21日に第44回世界遺産委員会で世界遺産としての登録が抹消されました。

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