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クフナ・ウルゲンチ

世界遺産登録年

2005年

トルクメニスタンには、古代のシルクロードの道筋にある多くの歴史的な建造物が残されています。その中でも特に価値があるのが、ウズベキスタンとの国境に位置する「クフナ・ウルゲンチ」です。

「クフナ・ウルゲンチ」は、紀元前3世紀から14世紀にかけて栄えた、クフナ王朝の首都でした。その後、テュルクメン部族がこの地を支配し、イスラム教の学問や文化の中心地となったのです。

この場所には、モスクやマドラサ、マウソレウムなど、多くの建造物が残されています。中でも有名なのが、イスラム教の四大聖地の一つである「ハナカ・カラ」です。ここには、ウズベキスタン・サマルカンドの「レギスタン広場」と並ぶ、中央アジアで最も美しい建造物と言われている「モスク・ジュマ」があります。

「モスク・ジュマ」は、紀元前10世紀に建てられたとされ、中央アジアで最古のモスクの一つです。外観は、丸いアーチ型の入り口と、青いタイルで装飾されたドーム屋根が特徴的です。内部には、美しい装飾が施された壁や天井があり、イスラム教の信仰心を感じさせる空間となっています。

また、「クフナ・ウルゲンチ」には、マドラサ「ムハンマド・イブン・ザイド」や、マウソレウム「テュラブ・エディン・ハン」などもあります。これらの建造物には、イスラム教の聖職者や学者たちが埋葬されており、イスラム教文化の歴史を垣間見ることができます。

現在、「クフナ・ウルゲンチ」は、トルクメニスタンの国内旅行者や、中央アジアを訪れる外国人観光客の人気スポットの一つとなっています。そのため、近年は、建物の修復や整備が進められており、より多くの人々がこの貴重な文化遺産を訪れることができるようになっています。

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