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アルジェの旧市街カスバ
アルジェのカスバは、アルジェリアの首都アルジェの中心部に位置する世界遺産です。カスバとは、アラビア語で「要塞」を意味する言葉で、この地域はイスラム教の支配下にあった時代に築かれた要塞都市で、15世紀から17世紀にかけて建設され、城壁や塔、城門などの要塞構造物が建てられました。また、カスバ内にはモスクやマドラサ（イスラム学校）、公共浴場なども建設され、当時のイスラム文化の様子が見ることができます。
カスバ内には、迷路のように入り組んだ小道が続き、市場や民家、工房などが立ち並んでいます。また、カスバの中央にはカシャバ広場があり、多くの人々が集まる場所となっています。また、建物の外観や内装に使われる装飾品が非常に美しく、アラブ・アンダルス様式やオスマン様式など、様々な文化が融合した独自の建築様式が特徴的です。また、カスバの中には多くの芸術家や職人が暮らしており、革製品や絨毯、木工品などの手工芸品が販売されています。
アルジェのカスバは、アルジェリアにとって非常に重要な歴史的・文化的遺産であり、1992年にUNESCOの世界遺産に登録されました。現在でも、多くの人々が訪れ、その歴史的・文化的価値を垣間見ることができます。
しかし、近年はカスバ内の建物が老朽化していることや、排水やゴミ処理などのインフラが整っていないことなどが問題となっています。アルジェリア政府は、これらの問題を解決するための取り組みを進めており、アルジェのカスバが今後も多くの人々に愛され続けることを願っています。
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