コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群

世界遺産登録年

2000年

コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群は、アルゼンチン共和国コルドバ州に位置する、ユニークな文化的遺産であり、2000年にUNESCOによって世界遺産に登録されました。この地域は、イエズス会が17世紀に建設した伝道所と、エスタンシア(農場)の集まりからなります。

コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群は、コルドバ州の中央部に広がる広大な地域に位置しています。この世界遺産は、2つの主要な要素で構成されています。まず、イエズス会が建設した伝道所は、先住民のガラシャ人やカリカリ人との文化的交流と宣教活動の場として機能していました。そして、エスタンシアは、スペイン植民地時代に牧畜や農業を行うために設立された農場群です。これらの要素は、ヨーロッパ文化と先住民文化の融合を象徴しており、重要な歴史的価値を持っています。

コルドバのイエズス会伝道所は、イエズス会士たちによって17世紀に建設されました。当初、この地域は先住民のガラシャ人やカリカリ人が居住しており、イエズス会士たちは彼らとの交流を通じて文化的理解を深め、彼らにキリスト教を広めようとしました。伝道所は、キリスト教の教えや西洋の知識を伝えるだけでなく、先住民の言語や伝統を尊重し、融合させる姿勢を持ちました。

一方、エスタンシアはスペイン植民地時代に成立しました。当初は牧畜業が主要な産業であり、牛や羊の飼育が行われていました。後に農業も発展し、小麦やトウモロコシなどの栽培が行われるようになりました。エスタンシアは、農場の経済活動によって成長し、スペイン植民地支配下で重要な拠点となりました。

しかし、18世紀に入ると、イエズス会がスペイン・ポルトガル両王国から追放され、伝道所は衰退しました。その後、エスタンシアは独立戦争や政治的な変革の影響を受けつつも、農業や牧畜の中心地として続いていきました。

現在、コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群は、アルゼンチンの重要な文化遺産として保護され、観光地としても人気を集めています。遺産地域は、先住民文化とヨーロッパ文化の交流の歴史を伝える重要な場所として、多くの人々に愛されています。

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