イチャン・カラ

世界遺産登録年

1990年

「イチャン・カラ」は、ウズベキスタンにある、中央アジアのシルクロードにおいて、かつて繁栄を誇ったシャフリサブス州に位置する古代都市遺跡です。イチャン・カラは、紀元前2世紀から8世紀にかけて栄えたカンガ国の首都であり、シルクロードの商業拠点でもありました。

この遺跡は、幅2.2キロメートル、長さ1.8キロメートルに及ぶ、複合的な防御システムを持つ城壁に囲まれた都市遺跡です。城壁には4つの門があり、内部には約60の建造物、およそ110の家屋が残されています。この遺跡には、宮殿、寺院、モスク、市場、住居、地下水道、貯水池、墓地などが含まれています。

イチャン・カラは、当時の人々の生活、文化、宗教、商業、政治などの側面を伝える、非常に貴重な遺跡として、1990年にユネスコの世界遺産に登録されました。この遺跡は、カラカルパクスタン自治共和国内にある他の古代都市遺跡と一緒に「シルクロード:中央アジアの交易路網」として登録されています。

イチャン・カラの建造物は、砂岩、煉瓦、レンガ、木材、鉄、石灰岩など、当時の技術を駆使した建材で造られています。特に、防御システムは、高さ10メートルを超える城壁、幅8メートルの堀、および4つの塔で構成されています。内部の建造物には、彫刻、壁画、陶器、金属工芸品など、当時の芸術や工芸品も豊富に残されています。

この遺跡は、周囲の砂漠地帯との対比もあり、非常に美しく、幻想的な雰囲気を持っています。また、中央アジアの遺産としては、比較的近年に発掘されたものであり、新たな発見が期待されているところでもあります。

 

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