サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区

世界遺産登録年

1982年

サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区は、ブラジルのバイーア州に位置する世界遺産であり、ポルトガル植民地時代の面影を色濃く残す重要な歴史地区です。この地区は、1982年にユネスコによって世界遺産に登録されました。

サルヴァドール・デ・バイーアは、1549年にポルトガルの植民地支配のために建設されたブラジルで最初の首都でした。その後、アフリカからの大量の奴隷が連れてこられ、植民地時代から19世紀のブラジル帝国時代にかけて砂糖やタバコなどの栽培が行われました。この時期に築かれた建物や道路が、現在でも歴史地区の中心を形成しています。

サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区の特徴的な建築様式は、ポルトガル植民地時代の影響を反映しています。バロック様式やルネサンス様式などが見られ、その美しさから「黄金の町」とも称されます。また、地区内には多くの教会や修道院が点在し、バイーア州の宗教と文化の中心地としての重要性を物語っています。

一部の建物や教会は、奴隷制度と関連した歴史的な出来事と結びついています。例えば、「サン・フランシスコ修道院」は奴隷たちの解放の場としても知られています。これらの建造物は歴史的背景と合わせて、人道的な側面も持つ重要な遺産です。その美しい建造物や文化的背景だけでなく、音楽やダンス、料理などの芸術面でも知られています。バイーア州は、ブラジルの中でも特に豊かな文化を持つ地域であり、その中心地としてサルヴァドールが重要な役割を果たしています。

しかしながら、観光の増加や都市化の進展により、サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区は一部の部分で脆弱な状態に直面しています。歴史的建造物の保護と保存が喫緊の課題となっており、地域社会と国際的な機関が協力してその取り組みを進めています。

サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区は、ブラジルの多様な歴史と文化を体現する特別な場所です。その美しさと歴史的重要性から、世界遺産として保護される価値があると認識されています。訪れる人々は、過去と現在が交差するこの地区で、ブラジルの魅力的な歴史と文化に触れることができるでしょう。

ALL OUR OFFICES

Shigen.net Menu

Shigen.net

About US

Finde your own clean life on the earth.