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平泉ー仏国土(浄土)を現す建築・庭園及び考古学的遺跡群
平泉(ひらいずみ)は、岩手県一関市にある、平安時代後期から鎌倉時代にかけて栄えた都市遺跡であり、日本の国宝や重要文化財を数多く保有していることから、2011年に世界遺産に登録されました。
平泉の歴史は、平安時代末期に藤原秀衡が陸奥国を支配し、この地に都城を築いたことに始まります。その後、平泉は奥州藤原氏の拠点として栄え、鎌倉時代初期には、北条氏の侵攻によって滅ぼされるまで、東北地方の中心的な都市として繁栄しました。
平泉には、藤原氏やその後継者である南部氏の居館跡や、寺院や仏像、彫刻、絵画などの文化財が多数残されており、その中でも特に有名なものとしては、「中尊寺金色堂」と呼ばれる国宝の建築物が挙げられます。
中尊寺金色堂は、平泉の中心部にある中尊寺の本堂であり、建立は12世紀末から13世紀初めにかけてのものとされています。堂内には、高さ約6mの阿弥陀如来坐像や、周囲を取り囲む35体の菩薩像など、多数の仏像が安置されています。また、堂の外観には、金箔で装飾された華麗な彫刻が施されており、その美しさから「金色堂」と呼ばれるようになりました。
また、平泉には、中尊寺金色堂以外にも、国宝や重要文化財に指定された文化財が多数あります。その中には、法隆寺金堂や、金色堂と並ぶ平泉三仏(中尊寺阿弥陀如来坐像、興聖寺観音菩薩立像、毛越寺地蔵菩薩立像)など、日本の代表的な仏像や建築物が含まれています。
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