ダラム城と大聖堂

世界遺産登録年

1986年

「ダラム城と大聖堂」とは、イギリス北東部ダラムにある、中世ノルマン様式の城と、12世紀に建造された聖堂からなる世界遺産です。現在も聖職者や学生たちが学ぶ聖職大学が併設されており、宗教的重要性や歴史的な意義が認められています。

ダラム城は、1072年にノルマン・コンクエスト後、ノルマン人によって建造されました。当初は、ダラム司教を守るために築かれたもので、後には王室によって軍事拠点としても使用されました。城壁には、大聖堂を守るために築かれた三つの門があり、そのうちの一つが現在でも残っています。また、城内には、砦や宿泊施設などがあり、当時の生活や戦争の様子を想像させる貴重な建造物です。

大聖堂は、聖母マリアを祭るローマ・カトリック教会の主要な寺院の一つで、中世ヨーロッパの最も優れた建築物の一つとして評価されています。大聖堂の建設は、1093年に始まり、40年以上の歳月をかけて完成しました。内部には、ダラム司教トマス・ラングレーによって寄贈された世界最古の天井装飾「天使の階段」があり、華麗な彫刻やステンドグラスが美しく飾られています。また、大聖堂の正面には、高さ66メートルのノルマン様式の塔が建っており、周囲の風景と融合して美しい景観を見せています。

ダラム城と大聖堂は、中世の建築技術や芸術の最高傑作の一つであり、その歴史的価値と美しさが評価され、1986年に世界遺産に登録されました。現在でも、多くの人々が訪れ、その美しさと歴史的な重要性を堪能しています。

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