ドゥッガ/トゥッガ

世界遺産登録年

1997年

「ドゥッガ/トゥッガ」は、チュニジアの南部に位置する、紀元前2世紀から7世紀にかけて繁栄したローマ都市の遺跡です。その名前は、ローマ時代の水道橋「アクアエデュクトス・カルピス(Aqueductus Hadrianus)」の起点となっていた「ドゥッガ」、そしてその水路が到達していた都市「トゥッガ」から取られています。

「ドゥッガ」は、ローマ時代の都市計画の理念が反映された、広大な敷地に広がる遺跡群です。最も印象的な建造物は、紀元2世紀に建設された「ドゥッガ劇場」で、収容人数約3万人を誇り、当時のローマ帝国屈指の大規模劇場の一つでした。また、「ドゥッガ浴場」は、約6,000平方メートルの広さを持ち、当時の都市住民の重要な社交場となっていました。

一方、「トゥッガ」は、水路が到達した地点に発展した商業都市で、その繁栄の跡を今も残しています。古代ローマ時代には、オリーブの栽培や精製、香料の製造などが盛んに行われていました。また、アフリカ大陸最大の屋内市場「スーク・エル・ハッド」もあり、現在でも多くの人々が訪れる観光名所となっています。

「ドゥッガ/トゥッガ」は、古代ローマ時代における都市計画や建築技術、社会制度、文化を知る上で貴重な遺跡として、1997年にUNESCOの世界遺産に登録されました。また、近年では、スターウォーズシリーズの映画撮影場所としても有名になっています。

現在は、観光客が訪れることができ、多くの人々がその壮大なスケールやローマ時代の文化や社会制度に触れることができます。

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