アグリジェントの考古的地域

世界遺産登録年

1997年

アグリジェントの考古的地域は、イタリアのシチリア島南部アグリジェントに位置する世界遺産であり、その壮大な古代の遺跡と美しい景観で知られています。この地域は、アグリジェントとも呼ばれ、古代ギリシャ時代の都市であるアクラガスの遺跡が広がっています。

アクラガスは、紀元前6世紀にギリシャの植民地として建設され、その後約500年にわたって栄えました。都市の中心にはアクロポリスがあり、そこにはテンプルや劇場、宮殿などが建てられました。特に有名な建造物としては、ドーリア式のテンプルである「コンコルディア神殿」があります。この神殿は保存状態が非常に良く、まるで古代ギリシャの栄光を今に伝えるかのような美しさを誇っています。

また、アクラガスの市街地には、古代の道や住居跡、墓地なども残っており、当時の生活様式や都市計画を垣間見ることができます。アグリジェントの考古的地域は、そのままの状態で古代の面影を現代に伝えており、歴史的な価値と美しさを兼ね備えています。

なお、アクラガスは紀元前5世紀から紀元前4世紀にかけてカルタゴとの戦争が繰り広げられた場所でもありました。この戦争の中でアクラガスは度重なる攻撃を受けましたが、一時はカルタゴ軍を撃退することもありました。しかし、紀元前406年にカルタゴ軍によって完全に征服され、アクラガスは衰退の一途をたどることとなりました。

アグリジェントの考古的地域は、その後もさまざまな時代を経てきました。近代においては、19世紀から20世紀初頭にかけての発掘や復元作業が行われ、遺跡の保全と研究が進められました。そして、1997年にはUNESCOの世界遺産に登録され、世界的な注目を浴びるようになりました。

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