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荒川
荒川(あらかわ)
基本情報
埼玉県、山梨県、長野県の三県が境を接する奥秩父の甲武信ヶ岳(こぶしがたけ 標高2,475m)に源を発し、秩父山地の水を集めながら秩父盆地まで東に流れ、埼玉・東京の都県境を流れ東京湾に注ぐ、一級河川です。
水系として、流路延長173 km、流域面積2,940 km2。川幅(両岸の堤防間の距離)は御成橋(埼玉県鴻巣市・吉見町)付近で2,537 mになり、日本最大になります。
流域内市町村
埼玉県
秩父市、秩父郡(皆野町、長瀞町)、大里郡(寄居町)、深谷市、熊谷市、比企郡(吉見町、川島町)、鴻巣市、北本市、桶川市、上尾市、川越市、富士見市、志木市、さいたま市(西区、桜区、南区)、朝霞市、和光市、戸田市、川口市
東京都
板橋区、北区、足立区、墨田区、葛飾区、江戸川区、江東区
河川施設
ダム
ダム名 | 堤高 ( m ) | 総貯水容量( 千m³ ) |
二瀬ダム | 95.0 | 26,900 |
滝沢ダム | 132.0 | 63,000 |
大洞ダム | 24.7 | 110 |
浦山ダム | 156.0 | 58,000 |
合角ダム | 60.9 | 10,250 |
有間ダム | 83.5 | 7,600 |
間瀬ダム | 27.5 | 530 |
玉淀ダム | 32.0 | 3,501 |
発電所
発電所名 | 運転開始 | 出力 |
玉淀発電所 | 1964年 | 4,300kw |
大洞第一発電所 | 1960年 | 11,900kw |
大洞第二発電所 | 1963年 | 1,600kw |
二瀬発電所 | 1960年 | 5,200kw |
利用状況
上流部には二瀬ダム(秩父湖)などの人造湖が多くあり、首都圏の水がめの一端を担っています。
利根川水系のダム湖で蓄えられた水は、埼玉県行田市の利根大堰から武蔵水路を経て荒川に落ち、荒川水系の水も加え東京都でも広い範囲で水道水の水源となっていて、都の水源の約8割が利根川水系及び荒川水系となっています。
河口からの船舶は、秋ヶ瀬取水堰下流にある秋ヶ瀬橋までの約34 kmを遡上できます。日本では少なくなった海岸と内陸県を結ぶ河川舟運であります。
河川の自由利用ができる場所では、魚釣り、水泳、散歩、サイクリング、ボート遊び等に利用しています。ただし、自由使用が禁止されている場所もあり注意が必要です。
過去の災害
荒川はその名前のとおり「荒ぶる川」となり、100年以上前から幾度となく洪水による氾濫を繰り返してきました。
昭和・平成の主な台風・梅雨前線・前線等の被害状況は下記の表をご覧ください。
被害発生年 | 被害状況 |
昭和22年(1947年) | 熊谷市久下地先において100mにわたり堤防が決壊 埼玉県内の全壊・流失家屋は1,121戸、床上浸水家屋は44,855戸 |
昭和49年(1974年) | 当事務所管内では護岸や堤防法面の破損など40ヶ所が被災 |
昭和57年(1982年) | 新河岸川では被害総額211億円にも及ぶ甚大な被害 |
平成11年(1999年) | 熊谷水位観測所、治水橋水位観測所では 観測開始以来、過去最高となる水位を観測 |
平成19年(2007年) | 三峰雨量観測所にて総雨量573mmを記録 熊谷水位観測所では観測開始以来の最高水位を記録 |
今後の開発
高規格堤防整備事業が下流部で行われています。中流部では堤防の幅を拡幅するさいたま築堤事業が行われています。 また、2018年からは荒川第二・第三調節池の整備事業が始まりました。
ライブカメラ
荒川流域エリアに設置されている、27ヶ所のライブカメラを、以下のリンク先で観ることが出来ます。
国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所 リアルタイム情報ライブカメラ
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