古代都市ボスラ

世界遺産登録年

1980年

古代都市ボスラは、シリア南部にある、古代ローマ時代の重要な都市であり、世界遺産に登録されている歴史的な場所です。

この都市は、2世紀に建設され、広大な石灰岩の丘陵地帯に位置しています。都市は、その建築物や街路、水道などの設備、石造りの彫刻や壁画など、数多くの歴史的・文化的遺産を持っています。

ボスラの最も有名な建築物の一つは、劇場です。この劇場は、古代ローマ時代の建築様式で建てられ、約1万人を収容できる広大なもので、アウグストゥス帝治下の紀元前1世紀に建設されました。劇場は、主に演劇や音楽の公演に使用されましたが、その後は多目的に利用され、キリスト教会や城塞としても使用されました。

また、ボスラには、ユーフラテス川やダマスカスとつながる水道があり、劇場や広場を水を供給するために使用されていました。この水道は、精巧な石造りで作られており、約90キロメートルにも及ぶ全長で、シリアの技術的・文化的な進歩を示すものとして、注目されています。

ボスラは、古代ローマ時代だけでなく、その後の時代にも重要な役割を果たしました。イスラム教の征服以降、ボスラは軍事的な拠点として利用されました。その後、十字軍による侵略の際には破壊され、大規模な地震によって町が荒廃したため、中世には廃墟となりました。

しかし、ボスラは、19世紀になって、再び人々の目にとまるようになりました。フランス人旅行家や考古学者たちによって、再発見され、研究されました。そして、20世紀に入ってからは、シリア政府によって保護され、1980年世界遺産に登録されました。

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