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火山大国日本は世界第3位の地熱資源大国

2022 4/14
エネルギー 地熱発電所
2021年9月22日2022年4月14日
目次

地中のエネルギーを活用する地熱発電

火山帯にある日本列島は、富士山を代表する活火山によって形成された島で、その活動は現在でも続いており、2018年には群馬県の本白根山が噴火したり、小笠原諸島付近では、西ノ島が噴火したり、海底火山が噴火したりと活発な火山活動が確認されています。南硫黄島近くの福徳岡ノ場では2021年8月13日にも大規模な噴火により、大きな島が形成されました。

(地図は南硫黄島北東で噴火した福徳岡ノ場の位置)

火山周辺にはエネルギーが沢山眠っている

日本列島自体が火山帯であり、小笠原諸島周辺のように海底火山もたくさんあります。このような火山の周辺はエネルギーの宝庫になります。火山の下にはマグマだまりができており、雨などで地中に溜まった水や地下水が1000℃を超えるマグマだまりの熱を得て高温の蒸気を発生します。自然に地面から湧き出ている蒸気もありますが、地中を調査してこれらが溜まっている場所に穴をあけるとそこから高温の蒸気を取り出すことができます。

大涌谷に噴き出す地熱で作られた蒸気 資源ドットネット

大涌谷に噴き出す地熱で作られた蒸気

自然が作り続ける安定した再生可能エネルギー

地熱は地球の中心に広がるマグマ熱を利用するため、地球が生き続けている限りは利用し続けることができる再生可能エネルギーです。この蒸気が取り出しやすい場所に施設を作り、地中から取り出した蒸気によるエネルギーによりタービンを回して発電するのが地熱発電所です。取り出した蒸気に含まれる水分はまた地中に戻し、マグマの熱によって熱します。火力発電所などではこの「熱」を作るために化石燃焼を燃焼させるため、二酸化炭素が発生しますが、地球がそもそも持っている熱エネルギーを使って蒸気を作るため、熱を作るために新たにエネルギーを消費することなく利用できます。また、太陽光や水力、風力など天候に左右されるエネルギーと違い、常に安定して供給できるエネルギーになっています。

日本は世界第3位の地熱資源量

現在の日本のエネルギーは石炭や原油、ガスなどの化石燃料のほとんどを輸入にたよっているため、日本国内で調達できるエネルギーとして注目を浴びています。それはその地熱の資源量にあります。火山大国日本は、およそ2300万kWの地熱資源量を有していて、1位のアメリカが3900万kW、火山列島に位置するインドネシア2700万kWに次いで世界第3位となっています。これだけのポテンシャルがありながら、現状そのうち53万kW(2016年データ)程度しか利用できていないという現状があります。これは世界第10位の地熱発電量という事になります。

電力の100%が自然エネルギーのアイスランド

日本と同様に火山国であるアイスランドでは、エネルギーの20%を地熱発電でまかなっており、その発電所の技術は日本のものを利用しています。そのエネルギーの活用は素晴らしく、地熱発電に利用した高温の温水は、一般家庭へと運ばれ、その温水が暖房などに利用されています。また市民プールの温水プールに利用されたり、地中から湧き出た温水がミネラル成分などを多く含む場合は、露天風呂などにも利用されます。世界最大の露天風呂ブルーラグーンの温水は地熱発電を行った後、温泉の温水として活用されています。

ブルーラグーン 資源ドットネット

北欧アイスランド世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」

このように、地熱発電は自然との調和を保ちながら新たに観光資源としての利用価値も見いだせることでも注目されています。

日本の地熱発電の現状

2019年3月までのデータでは、日本の地熱発電所は67地点、87ユニットが稼働し、493,993kWの発電能力を保有しています。1か所で1000kW以上の発電所は15か所しかないものの、2019年に1月に松尾八幡平地熱発電所が7,499kWで運転を開始、さらに2019年5月には山葵沢地熱発電所が46,199kWの大規模発電所として運転を開始しました。これで合計69地点で発電がおこなわれていますが、2020年3月末時点での地熱発電の導入量はおよそ590,000kWとなっています。

2030年エネルギーミックスにおける目標値

日本は2050年の脱炭素に向け様々な分野でその協議がなされ、定期的に達成率などのベンチマークが行われています。その中で2030年までの中間目標として、地熱発電からの導入見込み量を1,400,000kW ~ 1550,000kWとしています。現在のおよそ2.5倍の発電量を確保しなければならない計算となっています。

日本の再生可能エネルギーの救世主となるか

日本は今、脱炭素(カーボンニュートラル)に向けて各分野で大きな課題を突き付けられています。それは今のペースでは到底難しいという現実的なデータです。地熱発電もその1つで、地熱発電所は岩手県松川地熱発電所が1966年に最初の地熱発電所として運転が始まりました。1995年には540,000kWの発電設備を保有することになり、世界第5位の地熱発電大国になるも、そこから発電所の建設はとまり、2020年までの25年間で50,000kWしかその発電容量を増やすことができていません。現在2021年9月の段階で、2030年までは残すところあと9年を切っています。この短い期間に果たして、現在の2.5倍の発電量に増やすことは可能なのでしょうか。

安定的な再生可能エネルギーとして期待される地熱発電はその発電所が設置される地域や行政との協力や住民の理解無くして進めることはできません。まずは地熱発電への多くの人の理解が必要です。

関連リンク

  • 2030年に向けたエネルギー政策の在り方(経済産業省2021年4月)
  • 地熱資源開発の現状について(平成29年6月資源エネルギー庁)
  • 日本地熱協会
  • 地熱発電の現況と課題(2020年度地熱発電・熱水活用:ENAA)
  • 地熱エンジニアリング株式会社
  • 西日本地熱発電株式会社
エネルギー 地熱発電所
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