尻別川(しりべつがわ)
基本情報
尻別川(しりべつがわ)は尻別川水系の本流であり、北海道南西部に位置し、支笏湖との分水界をなすフレ岳(標高1,046m)を 源とし、喜茂別川等の支川を合わせながら羊蹄山麓を流れ、蘭越町港から日本海に注ぐ長さ126キロメートル、流域面積1,640平方キロメートルの一級河川です。
1999年から2016年の間に16回もの水質ランキングの日本一に選ばれています。
流域内市町村
伊達市、虻田郡喜茂別町、京極町、倶知安町、ニセコ町、磯谷郡蘭越町
河川施設
ダム
ダム名 | 型式 | 堤高 ( m ) |
流域面積 ( ㎢ ) |
有効貯水容量 ( 千㎥ ) |
京極ダム | ロックフィル | 54 | 51.3 | 4120 |
双葉ダム | アスファルトフェイシングフィル | 61.4 | 63.4 | 9309 |
水力発電所
発電所名 | 発電形式/ 発電方式 |
流域面積
( ㎢ ) |
最大出力 ( kW ) |
運転開始年 |
寒別 | 水路式 流込み式 |
613.7 | 1900 | 1924 |
比羅夫 | 水路式 流込み式 |
828.3 | 12000 | 1940 |
尻別第一 | 水路式 流込み式 |
896.0 | 6100 | 1921 |
尻別第二 | 水路式 流込み式 |
1070.6 | 7200 | 1926 |
昆布 | 水路式 流込み式 |
1094.2 | 9000 | 1938 |
蘭越 | 水路式 流込み式 |
1300.0 | 5700 | 1951 |
利用状況
水質ランキング日本一に輝く尻別川の水は、この地域に生息する様々な生物や生活用水、発電用水などに利用され人々の生活を支えています。
明治初頭に開拓が始まってから現在まで農地開発や整備が進み、水田地帯ができたことにより農業地帯として栄えてきました。
過去の災害
明治以降の記録では、大きな洪水は6回観測されています。
最も被害が大きかったのは、昭和37年の台風9号の上陸による洪水で、この時の被害状況は浸水家屋 1,969戸、田畑流出13,850ha でした。
昭和50年8月には台風6号により、総雨量238mm、既住最大流量1,493㎥/S を記録し、甚大な被害が発生しました。
ライブカメラ
釧路川に設置された観測カメラで釧路川の現在の様子を観る事が出来ます。